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モデルベース開発ツールを使いこなせ組み込み開発の効率化を実現するために(5/5 ページ)

組み込みシステム開発チームは、新製品をいかに早く市場に送り出すかでしのぎを削っている。そのための方策として、設計者らはモデルベースの開発ツールに目を向け始めている。ますます複雑になるソフトウエア開発を迅速に行うためだ。そうしたツールの多くは、UMLをベースとしている。

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組み込み開発に求められる変革

 組み込みシステム開発プロジェクトにおいては、ソフトウエア開発がコストの大きな割合を占めるようになった。そのため、開発チームはプログラミングの負担を軽減するためにソフトウエア開発ツールの活用法を考える必要に迫られている。

 米CMP Media社の報告によると、組み込みシステムプロジェクトの半数以上で、開発完了時期が予定より少なくとも3カ月遅れになっているという。米Venture Development社は、組み込みシステムにおいて、開発プロジェクト当たりのコード量が年間平均46%の割合で増加していると見積もっている。これらの情報は、従来の手法のままでは組み込みシステムの開発が行えなくなってきていることを示唆している。

 この問題を解決するための新たな選択肢として考えられるのが、本稿で取り上げたモデルベースの開発手法である。ただし、モデルベースの開発手法を採用するまでには、乗り越えなければならない多くの課題が存在する。しかし、コードの自動生成、ドキュメントの自動生成によって効率化が進めば、最終的にはその移行に費やしたコストに見合う成果が得られるだろう。

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