富士通セミコンダクターは2011年3月、携帯電話機やパソコン、デジタルテレビ、セットトップボックス(STB)などに搭載する地上デジタル放送(以下、地デジ)向けチューナモジュールなど、計6製品を発表した。
6製品のうち、「MB86A35」および「MB86A51」は、地デジ放送規格であるISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)のほか、携帯電話機向けのマルチメディア放送規格であるISDB-Tmmにも対応している。ISDB-Tmmとは、ISDB-Tを携帯電話機向けに発展させたもので、mmは、マルチメディア(multi-media)を意味する。また、緊急警報放送や、米国、欧州で採用されている地デジ規格DVB-T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial)などにも対応している。さらに、6MHz/7MHz/8MHzのマルチバンドをサポートする。サンプル価格は、1000個購入時の単価でMB86A35が2000円、MB86A51が4000円(以下、価格はすべて1000個購入時における単価)。
「MB86A29M」は、6MHz/7MHz/8MHzのマルチバンドに対応したワンセグモジュールで、サンプル価格は500円。「MB86A30V」はSAW(Surface Acoustic Wave)フィルタを内蔵したワンセグモジュールで、4.7mm×5.2mmの外形寸法を実現している。サンプル価格は4000円。
残り2製品のうち、「MB86A22」は、デジタルテレビやSTB向けのフルセグOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調LSIで、サンプル価格は500円。「MB86H615」はデジタルテレビ/STB向けのHD(高品位)デコーダLSIで、サンプル価格は2000円となっている。
MB86A51を除く5製品は2011年4月から、MB86A51は同年7月からサンプル出荷を開始する。
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