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IEEE 1588v2に準拠するイーサネットスイッチIC、消費電力は300mW以下

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 マイクレル・セミコンダクタ・ジャパンは2011年9月、イーサネット利用の時間同期プロトコルの標準規格IEEE 1588v2(IEEE 1588-2008)に準拠するイーサネットスイッチICファミリ「KSZ84xx」を発表した(図1)。10メガビット/秒(Mbps)/100Mbpsに対応した3ポートのスイッチ回路と、MAC層回路、物理層(PHY)回路とともに、IEEE 1588v2のタイムスタンプ回路を集積したICである。IEEE 1588v2が規定するOrdinary Clock(OC)とMaster Clock(MC)、SC(Slave Clock)、TC(Transparent Clock)の全てを扱うことが可能だ。工業用イーサネットやスマートグリッド(次世代送電網)、産業用オートメーションなどの用途に向ける。


図1 マイクレルの「KSZ84xx」
図1 マイクレルの「KSZ84xx」 

 KSZ84xxの外形寸法は10mm×10mmで、消費電力は300mW以下だという。IEEE 1588v2に準拠した10Mbps/100Mbps対応品としては、「市場で最もコンパクトで、高集積化された低消費電力のスイッチだ」(マイクレル)と主張する。ジッター特性についても、Slave Clockで100ns以下に抑えており、IEEE 1588が定める1000ns以下という仕様を大幅に下回る。

 ホストプロセッサとのインタフェースとしてMII(Media Independent Interface)/RMII(Reduced Media Independent Interface)を備える「KSZ8463」と、8ビットもしくは16ビットの汎用メモリインタフェースを搭載した「KSX8462」の2品種を用意した(図2)。また、スイッチ回路を集積しない1ポート品「KSX8441」も提供する。既にサンプル出荷を始めており、2012年第1四半期に量産を開始する予定だ。価格については要問い合わせとして明らかにしていない。

図2 「KSZ84xx」のファミリ構成
図2 「KSZ84xx」のファミリ構成 ポート数やホストプロセッサとのインタフェースが異なる3品種を用意した。

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