2013年10月に東京での開催が決定していた「第20回ITS世界会議 東京2013」の概要が固まった。同会議の日本組織委員会は2011年10月11日、東京都内で記者会見を開き、開催概要を発表した。開催期間は2013年10月14〜18日の5日間。10月14日に開会式を東京国際フォーラムで、10月15〜18日にセッション/展示会/閉会式を東京ビッグサイトで行う予定である。ITS(高度道路情報システム)関係の参加者数の目標は、60カ国/8000人。展示スペースは700小間、セッション数は250、投稿論文数は1000部を予定している。
ITS世界会議は、日本のITS Japan、米国のITS America、欧州のERTICOが中心となって毎年10月に開催している、ITS関連技術の世界会議である。日本では、第2回の横浜(1995年)、第11回の名古屋(2004年)以来、3回目の開催となる。日本組織委員会の委員長でITS Japanの会長を務める渡邉浩之氏(図1)は、「ITSは、自動車を中心とした交通システムにおいて、安全や渋滞解消の他に環境対応も可能な技術として進化を続けている。また、ITSの進化によって高い移動能力を持つモビリティ(移動体)である自動車が情報化することにより、PCや携帯電話機などによって構築されているネットワーク社会のメリットを、現実世界でさらに得られるような“実践的ネットワーク社会”の実現も視野に入ってくる。そのためには、ITSをよりオープンなものにして行かなければならない。そこで、2013年の東京会議のテーマを『Open ITS to the Next』に定めた。ITSの技術開発で先陣を切っている日本の実力を示すとともに、日本産業界の閉塞感を打ち破るようなイベントにしたい」と強調する。
また、2013年10月の開催までに、ITSとの関連が深い業界のイベントである「CEATEC JAPAN」と「東京モーターショー」との連携も行う。2011年12月開催の東京モーターショーでは、新たに企画されている「主催者テーマ事業」の1つとしてITSをクローズアップする予定である。
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