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ローデの新型ハイエンドスペアナ、基本性能を改善し解析帯域幅は160MHzに拡大

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 ローデ・シュワルツ・ジャパンは2011年9月、変調解析機能を備えるハイエンドのスペクトラムアナライザ(スペアナ)の新型機「FSWシリーズ」を発表した。同社が2001年に投入した既存のハイエンド機である「FSUシリーズ」と「FSQシリーズ」を置き換える次世代機と位置付けており、高周波測定に向けた基本性能を大幅に向上させた。「次の10年にわたって、無線通信や航空/防衛分野の最先端の研究開発を支えていく、新たな基盤となる機種」(ローデ・シュワルツ・ジャパン)だという。測定周波数範囲の上限が8GHzと13.6GHz、26.5GHzと異なる機種を用意した。価格は約650万円(税別)から。すでに受注を始めている。


 FSWシリーズでは、スペアナの基本性能である位相雑音特性や表示平均雑音レベル(DANL)、ダイナミックレンジなどを高めた。位相雑音については、同社従来機に比べて最大で10dB以上の改善を達成した。例えば1GHzの10kHzオフセットにおいて、従来機よりも5dB低い−137dBc/Hzに抑えた。同社は、「搬送波信号の近傍において、従来は雑音に埋もれて見えなかったスプリアスが見えるようになる」としている。DANLについては、8GHzまで−169dBm/Hz(プリアンプを使用時)を達成しており、同社従来機から4dB改善した。「これまで見逃していた微小な信号も確実に評価できるようになる」(同社)という。ダイナミックレンジについては、2GHzにおけるW-CDMA信号の隣接チャネル漏洩電力比(ACLR)で88dBを確保できる水準に高めている。これは、同社従来機に比べて4dBの改善に相当する。この他、測定所要時間に大きく影響する掃引速度についても、最大で1000掃引/秒と従来機の10倍に高めている。

 変調解析の帯域幅は標準で10MHz。オプションで28MHz、40MHz、80MHzに拡張できる。さらに2012年には、160MHzの拡張オプションも供給を始める計画だ。このオプションを利用すれば、次世代無線LAN規格のIEEE 802.11acの変調信号も解析できるようになるという。また、解析帯域幅の範囲内であれば、単一のI/Q変調信号からその帯域内に存在する複数の通信方式の信号を同時に解析して表示できる「マルチ・スタンダード解析」に対応した。ローデ・シュワルツ・ジャパンは、「こうした機能は業界初だ。信号間の干渉の影響を評価しやすくなる」と述べている。

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