ローデ・シュワルツ・ジャパンは、オシロスコープの製品ラインアップを拡充し、エントリークラスの8機種を2011年11月1日に発売する。ドイツ本社のRohde Schwarzが2005年に傘下に収めた、1957年設立のドイツの計測器メーカーであるHAMEGが開発・生産する製品だ。Rohde Schwarzは「HAMEG」をエントリークラスのブランド名として展開しており、2009年に投入した350MHz帯域幅のデジタルオシロスコープをはじめ、幅広い製品群を提供しているという。HAMEG製品群をラインアップに加えることで、Rohde Schwarz自体の製品群でカバーしていなかった低価格オシロスコープ市場での売り上げ拡大を目指す価格帯は20万円台が中心だという。
11月1日に新たに発売する8機種は、「HMOシリーズ」と呼ぶ(図1)。帯域幅が70MHzと100MHz、150MHz、200MHzと異なり、それぞれチャネル数が2チャネルと4チャネルの機種を用意した。いずれの機種も、サンプリング周波数は2 Gサンプル/秒。波形メモリは標準で2Mポイントを搭載する。デジタルチャネルは、オプションで8チャネルまで拡張することが可能だ。ディスプレイには、6.5インチ型で解像度がVGAのTFT(薄膜フィルムトランジスタ)パネルを採用した。本体価格は税別19万5000円から。標準で3年間の補償が付帯する。初年度の販売目標台数はシリーズ合計で200台。なお、HAMEGブランドの製品については、ローデ・シュワルツ・ジャパンの直販ではなく、代理店を通じて販売する予定だという。
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