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抵抗温度係数が従来比1/4の3216サイズチップ抵抗、定格電力も倍増

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 パナソニック エレクトロニックデバイスは2011年11月、低抵抗領域での抵抗温度係数(TCR)を低減した3216サイズ(3.2×1.6×0.65mm)のチップ固定抵抗器「ERJ8CWシリーズ」を発表した。主に、ノートPCやタブレット端末などに搭載する電池パックの電流を検出する用途に向ける。2011年12月からサンプル出荷を開始する。サンプル価格は10円。2012年1月から200万個/月の規模で量産を始める予定。


 ERJ8CWシリーズは、同社が独自に開発した抵抗体の素子構造と材料を採用している。これにより、抵抗値範囲が10m〜50mΩの時のTCRを、従来品の「ERJ8BWシリーズ」の1/4となる±50×10-6/℃まで低減した。同社は、「チップ固定抵抗器では業界最小値を実現した」とする。TCRを小さくできれば、温度変化が激しい環境下におけるチップ固定抵抗器の抵抗値の変化量は小さくなるので、回路設計の温度補償に関する余裕度を高められるというメリットが得られる。

 また、定格電力についても、ERJ8BWシリーズの2倍となる1.0Wまで高めている。これにより、機器に搭載するチップ固定抵抗器の個数を半分に減らすことができるという。使用温度範囲は−55〜125℃である。

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