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超音波撮像機器に最適な8ch入力の高速A-Dコンバータ、4ch品も用意

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 アナログ・デバイセズは2011年11月、入力チャネルを複数備える高速A-Dコンバータの新製品を発表した。8チャネル(ch)入力/14ビット分解能の「AD9257」、8チャネル入力/12ビット分解能の「AD9637」、4チャネル入力/14ビット分解能の「AD9253」、4チャネル入力/12ビット分解能の「AD9633」の4種類がある。主に、高周波計測機器や通信機器、医療用撮像機器の用途に向ける。中でも、同社の超音波撮像機器向け4チャネル入力可変ゲインアップ「AD8334」と組み合わせて利用するのに最適だとしている。既に量産を開始している。1000個購入時の単価は、AD9257が46.65〜71.4米ドル、AD9637が40.46〜56.95米ドル、AD9253が63〜117米ドル、AD9633が44.20〜68.51米ドル。

 今回発表した新製品は、1パッケージに8チャネルもしくは4チャネルのA-Dコンバータ回路を組み込んでいる。これらを用いたデータ変換回路は、1チャネル入力のA-Dコンバータを複数用いて構成したものと比べて、消費電力や製造コストの低減、チャネル密度の向上などを実現できる。例えば、AD9257とAD9637は、1チャネル入力のA-Dコンバータを用いて8チャネル入力の回路を構成するのと比べて、1チャネル当たりの消費電力を40%低減できる。また、AD9253とAD9633の外形寸法は、競合他社品よりも10%以上小さいという。

 4製品とも、サンプル速度の異なる品種を用意している。AD9257は40Mサンプル/秒(MSPS)と65MSPS、AD9637は40MSPSと80MSPS。AD9253とAD9633はそれぞれ、80MSPS、105MSPS、125MSPSの3品種がある。S/N比(信号対雑音比)は、AD9257が75.7dBFS、AD9637が71.5dBFS、AD9253が75.3dBFS、AD9633が71.8dBFS。パッケージは、AD9257とAD9637が外形寸法が9mm角の64端子LFCSP、AD9253とAD9633が7mm角の48端子LFCSPである。

 4製品に共通する仕様は以下の通り。電源電圧は1.8V。フルパワー入力帯域幅は650MHzで、差動入力電圧範囲は2Vp-pである。出力はシリアルLVDS(低電圧差動信号)で行う。動作温度範囲は−40〜85℃。

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