日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2011年12月、3相ブラシレス直流モーターの制御キット「DK-LM3S-DRV8312」を発売した。ARMの「Cortex-M3」コアを採用した32ビットマイコン「Stellaris LM3S818」とモータードライバIC「DRV8312」を搭載しており、入力電圧50V、入力電流6.5A以下の3相ブラシレスモーターを容易に駆動できる。対象機器は、低電圧駆動のファン、ポンプ、電動工具、電動コンプレッサなど。既に提供を開始しており、参考価格は299米ドルである。なお、この制御キットには、入力電圧が24V、入力電流が3.5Aの条件で連続動作させられる3相ブラシレス直流モーターが付属している。
同キットに付属する「controlCARDモジュール」には、LM3S818の他、64Kバイトのフラッシュメモリ、8KバイトのRAM、6系統のPWM(パルス幅変調)発生回路を搭載している。フラッシュメモリには、モーター制御に必要なファームウェアがあらかじめ書き込まれており、複雑なモーター制御システムを小さな実装面積で実現できる。制御キット本体の基板に実装されたDRV8312には、モーターの駆動機能や過電流や過熱、短絡電流などに対する豊富な保護回路が搭載されている。
既に発売済みの評価キット「DRV8312-C2-KIT」を購入している顧客は、LM3S818を搭載したcontrolCARDモジュール単品を49米ドルの参考価格で購入できる。
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