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ノートPC向けアルミ電解コンデンサ、高さ1.1mmで最大220μFの容量を実現パナソニック デバイス SP-Cap

パナソニックのアルミ電解コンデンサの新シリーズでは、高さを抑えつつ、ESR/ESLの低減と容量の増加を図った。

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 パナソニック デバイス社は2012年4月、導電性高分子アルミ電解コンデンサ「SP-Cap」の新シリーズを発表した。高さを1.1mmもしくは1.4mmに抑えつつ、同社従来品に比べて静電容量を増加させるとともに、ESR(等価直列抵抗)を低減したことが特徴である。薄型化が進むノートPCに搭載する電源回路に適しているという。

 今回発表したのは、高さが1.1mmの「SSシリーズ」、「LSシリーズ」、「CSシリーズ」と、同1.4mmの「STシリーズ」、「LTシリーズ」、「CTシリーズ」の6つである。いずれも縦×横のサイズは7.3×4.3mm。静電容量は、高さ1.1mm品が最大220μF、1.4mm品が最大330μFとなっている(いずれも2.0V印加時)。同社の既存品「FDシリーズ」は最大容量が68μFだったので、3倍以上に増加した。

SP-Cap
(クリックして拡大)

 また、ESR特性は6mΩまたは15mΩ(100kHz時)と、FDシリーズの28mΩに比べて約1/2〜1/5に低減している。

 さらに、外部電極の引き出し構造を改善し、従来の2端子構造に加えて3端子構造の製品もそろえた。3端子構造にすることで、ESL(等価直列インダクタンス)を、FDシリーズの1/2以下となる500pH(500MHz時の標準値)に削減した。

 定格電圧範囲は2.0〜6.3V。耐久性は105℃において1000時間、使用温度範囲は−40〜105℃である。

 サンプル価格は50円。量産出荷は2012年4月より開始する。月産数量は500万個となっている。

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