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コイル一体型の降圧型DC-DCコン、400mA出力で2.5×2.15×1.05mmと小型トレックス XCL208/XCL209

コイルを内蔵しているため、外付けセラミックコンデンサ2個と組み合わせると出力400mAの電源としてLDOの代わりに利用できる。

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 トレックス・セミコンダクターは2012年4月、コイル一体型のDC-DCコンバータ「XCL208/XCL209」を発表した。同社が開発したUSP-10B03パッケージに封止したことにより、実装面積2.5×2.15mm、高さ1.05mmに小型化できたという。携帯電話機やタブレット端末の他、薄型パッケージ品が必要な用途、例えば「薄型のメモリカードに内蔵する用途などに適する」(同社)。

 スイッチング素子と制御回路を集積したIC(制御IC)に、コイルを組み合わせて封止したDC-DCコンバータである。外付けセラミックコンデンサ2個と組み合わせるだけで、最大負荷電流400mAの電源として利用可能だ。XCL208とXCL209は動作モードが異なり、XCL208はPWM固定制御、XCL209はPWM/PFM自動切り替え制御を採用する。2品種ともに、入力電圧範囲が1.8〜6Vのタイプと2.0〜6Vのタイプを用意した。いずれも出力電圧範囲は0.8〜4V(±2%)、効率は90%(入力電圧が4.2V、出力電圧が3.3Vのとき)。

 サンプル価格は200円(税別)。2012年5月から量産出荷を開始する。

どうやって実現したか

 同社は、XCL208/XCL209投入以前から、コイルと制御ICを一体化したDC-DCコンバータを販売している。従来品は制御ICの上に別途製造したコイルを接着していた。このため小型にはなるが、生産性を高めにくかったという。

 今回のXCL208/XCL209では小型の積層コイルを利用してコイルの上部に制御ICを載せ、同一モールド内に封止した。このような構造を採ることで「コスト競争力が高まったことはもちろんだが、絶縁性が高まり、信頼性が上がった」「フルモールド品であるため、他社よりも実際の実装面積や高さを低減できる」(同社)という。なお、従来品にも利点があるため、販売を継続する。具体的には出力電流が600mAと大きい品種「XCL205/XCL206」や効率が92%と高い品種「XCL201/XCL202」である。


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