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金属製磁性体を用いたパワーインダクタ、直流重畳特性は2.2μH品で2300mA:太陽誘電 MAMK2520、MDMK2020
太陽誘電がスマートフォン/タブレット端末の電源向けに開発したパワーインダクタは、直流重畳特性が同社の従来品に比べて1.5〜2.3倍ほど向上している。
太陽誘電は2012年5月、金属系の磁性体を用いたパワーインダクタ「MCOIL」を開発したと発表した。スマートフォンやタブレット端末といったモバイル機器の電源回路に使用するチョークコイルの用途に適しているという。2.5×2.0mm(2520サイズ)の巻き線チップパワーインダクタ「MAMK2520」と、2.0×2.0mmの表面実装用(SMD)パワーインダクタ「MDMK2020」の2種類のシリーズがある。インダクタンスは、両シリーズとも0.47〜4.7μHの範囲である。
MAMK2520、MDMK2020は、新たに開発した金属系磁性体と、太陽誘電のプロセス技術を組み合わせることで、高い直流重畳特性を実現したことを特徴とする。例えば、インダクタンスが2.2μHの「MAMK2520T2R2M」の直流重畳許容電流値は2300mAで、太陽誘電の従来品である「BRL2518T2R2M」(インダクタンスは2.2μH)に比べて2.3倍となっている。また、同じく2.2μHの「MDMK2020T2R2M」の直流重畳許容電流値は2000mAで、こちらは従来品「NRS2012T2R2M」(インダクタンスは2.2μH)比で約1.5倍に向上している。
サンプル価格は、MAMK2520、MDMK2020ともに50円。2012年5月より、MAMK2520は月産4000万個、MDMK2020は月産2000万個の規模で量産を開始する。
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