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衛星通信向けマイクロ波帯VCO、位相雑音は100kHzオフセットで−116dBc/Hzアナログ・デバイセズ ADF55xx

ポイントツーポイント通信、計測/試験装置、衛星通信に向けたマイクロ波帯の電圧制御発振器(VCO)である。6品種あり、シリーズ全体で3.5〜13.9GHzの出力周波数範囲をカバーする。

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 アナログ・デバイセズは2012年10月、マイクロ波帯の電圧制御発振器(VCO)「ADF55xx」を発表した。出力周波数範囲が異なる6品種がある。ポイントツーポイント通信、計測/試験装置、衛星通信といった用途に向ける。既にサンプル出荷を開始しており、1000個購入時の単価はいずれの品種も14.73米ドルである。ADF55xxの6品種とその出力周波数は、以下の表の通り。

製品 出力周波数範囲 パッケージ
ADF5508 7〜8GHz 5×5mm 32端子LFCSP
ADF5509 7.8〜8.8GHz 5×5mm 32端子LFCSP
ADF5510 8.45〜9.65GHz 5×5mm 32端子LFCSP
ADF5530 9.4〜10.8GHz 5×5mm 32端子LFCSP
ADF5582 11.4〜12.8GHz 5×5mm 32端子LFCSP
ADF5584 12.2〜13.9GHz 5×5mm 32端子LFCSP

 ADF55xxは、GaAs(ガリウムヒ素)をベースとし、マイクロ波回路を単一チップ上に集積したMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)の技術を用いている。基本周波数だけでなく、2分周した周波数も生成できる。例えば、周波数範囲が7〜8GHzの「ADF5508」は、3.5GHzを出力することが可能だ。

 ADF55xxの制御電圧入力範囲は2〜18Vで、出力電力は16dBmを確保した。位相雑音については、8GHzの出力周波数において−116dBc/Hz(オフセット周波数が100kHzのとき)と低く抑えている。

 アナログ・デバイセズは、「ADF4159」などのPLLシンセサイザICを供給しており、そうした製品と今回のADF55xxを組み合わせることで、マイクロ波アプリケーション向けの回路を容易に設計できるようになるという。

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