不良品でも諦めない! “安売りハロゲンセンサーライトのLED化改造”奮闘記:Wired, Weird(1/3 ページ)
筆者は、ホームセンターで安売りされているハロゲンセンサーライトを手に入れ、光源をLED化する改造を試みた。しかし、LEDは点灯しない。不良品をつかまされた筆者は、改造して返品もできないセンサーライトの不具合原因を突き止め、LEDを点灯させる!
最近は電気製品の環境対応が標準になり、多くの節電製品が市販されるようになった。特にLED照明は白熱灯や蛍光灯に代わってますます普及している。数年後には白熱灯やハロゲンランプの入手が困難になると思われる。いずれLEDに取って代わられるためか、ハロゲンセンサーライトの価格が随分と安くなっている。かつて、150Wのセンサーライトの価格は2000円を超えていた。最近はホームセンターの目玉商品となり、かつての価格の1/3以下となる700円を切った価格で販売されている。ただ、ハロゲンランプが切れる数年後には修理用のランプの入手が難しくなり価格も高価になることが予想される。
698円のハロゲンセンサーライトを入手
筆者はホームセンターで安価な698円の150Wハロゲンセンサーライトを購入し、ライト部分を消費電力が少なく寿命が長いLEDに取り換える改造をしてみた。しかし改造したライトが点灯しない。運の悪いことに不良品のセンサーライトをつかんでしまったようだ。良品のセンサーライトであれば、電源投入時に30秒程度ランプが点灯するはずだが、改造品は消灯のままである。
センサーライト本体が不良と思われるが、LED照明に改造してしまったので返品・交換もできない状況になってしまった。このライトは廃棄するか? と思ったが、エンジニアとしてのプライドもあり、このまま諦めるわけにはいかない。そこで、センサーライトを分解して、不良箇所を特定して修理を試みたところ、面白い発見があった。今回はセンサーライトの修理と不良原因を報告する。
まずは、センサーライトを分解
センサーライト本体の写真を図1に示す。読者もおなじみのセンサーライトである。
図1の上側の四角い部分が150Wのハロゲンライトで、下側に白色の球形フレネルレンズがある。このレンズの中にセンサー基板が内蔵されていた。しかしこのライトは防水仕様になっており、センサー基板を取り出すのはかなり難しかった。ケースを開けてみようと試みたが、通常の方法で開封することは無理と判断し、やむを得ずベース部分のプラスチックを切断して何とかセンサー基板を取り出した。このセンサーライトはケースを一旦組み立てたら、開けられない構造になっているようだ。
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