ニュース
HDDなどでも次世代コンテンツ保護技術「SeeQVault」対応を実現するIC:東芝 TC358782XBG
東芝は、HDDやSDカードアダプタなどUSBインタフェースを持つ機器で次世代コンテンツ保護技術「SeeQVault」対応を実現するインタフェースブリッジIC「TC358782XBG」を発表した。
東芝は2014年3月26日、次世代コンテンツ保護技術「SeeQVault」(シー・キュー・ボルト)規格に対応したインタフェースブリッジIC「TC358782XBG」のサンプル出荷を2014年4月から開始すると発表した。量産開始時期は2014年8月を予定している。
SeeQVaultは、規格に準拠したSDメモリーカードなどに登録されている固有の暗号化IDを用いることにより、フルハイビジョン動画をポータブルなストレージに保存し、対応機器で再生することを可能にしたコンテンツ保護技術の規格だ(関連記事:HDコンテンツを自由に持ち歩く、ソニーや東芝など4社が保護技術を開発)。
新製品は、SeeQVaultに対応しながら、SDホストコントローラとUSB2.0、SATA2.6のインタフェースをブリッジするIC。これまでSeeQVaultに対応したストレージ製品は、SDカードのみだったが、新製品を使用することで、外付けHDDやSDカードアダプタなどのUSBインタフェースを持つ機器でもSeeQVaultに対応できる。ある録画機能付きテレビで外付けHDDにハイビジョン動画を録画し、そのHDDを別のテレビに接続して再生するといった使用が可能になる(ただし、録画機器、再生機器がいずれもSeeQVault規格準拠の場合のみ)。
パッケージは7mm角サイズのFBGA80を採用している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- HDコンテンツを自由に持ち歩く、ソニーや東芝など4社が保護技術を開発
ソニー、東芝、パナソニック、Samsung Electronics(サムスン電子)の4社は、コンテンツ保護技術「SeeQVault(シーキューボルト)」を開発した。SeeQVaultで保護したコンテンツは、SeeQVaultに対応した再生機器であれば、どの端末でも再生できるようになる。 - ハイビジョン映像も瞬時に伝送へ、NTTが60GHz帯通信モジュールを開発
60GHz帯(57〜66GHz)に割り当てられた4つの周波数チャネル全てに対応した。理論的には、約15Gビット/秒もの最大データ伝送速度を実現できることになる。 - DisplayPort活用の肝は「ブリッジ機能」の実現
高速デジタル映像信号規格であるDisplayPortが普及しようとしている。同種の既存規格であるHDMIやDVIなどとの共存は避けられない状況だ。これらの規格を効率良く共存させる設計技術が必要となる。