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SDR設計を支援、開発の期間短縮やリスク低減を可能にADI AD-FMCOMMS5-EBZ

アナログ・デバイセズ(ADI)の「AD-FMCOMMS5-EBZ」は、デュアルRFトランシーバIC「AD9361」などを搭載したソフトウェア無線(SDR:Software Defined Radio)用高速プロトタイピングキットである。RF計測機器や防衛用電子機器、通信インフラ装置などのシステム開発用途に向ける。

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 アナログ・デバイセズ(ADI)は2014年8月、デュアルRFトランシーバIC「AD9361」などを搭載したソフトウェア無線(SDR:Software Defined Radio)用高速プロトタイピングキット「AD-FMCOMMS5-EBZ」を発表した。RF計測機器や防衛用電子機器、通信インフラ装置などのシステム開発用途に向ける。

 AD-FMCOMMS5-EBZには、2個のAD9361、FPGAメザニンカード(FMC)、リファレンス設計、Xilinx製プログラマブルSoC「Zynq-7000」用デバイスドライバ、MathWorks製ソフトウェア対応のシミュレーションツール、HDLコードなどが含まれている。MIMOアーキテクチャを用いたシステム設計において、これまでかなりの知識や経験が必要といわれてきたSDRトランシーバの同期設計についても、同キットを用いることで比較的容易に対処することができるという。AD-FMCOMMS5-EBZの価格は1125米ドルである。


ソフトウェア無線(SDR)用高速プロトタイピングキット「AD-FMCOMMS5-EBZ」の外観

 AD9361は、70MHz〜6GHzの周波数範囲で動作する。しかも、1チップにRFフロントエンドやミックスドシグナルベースバンド回路、周波数シンセサイザ、A-Dコンバータ、ダイレクトコンバージョンレシーバなど、送信系統と受信系統を2回路ずつ集積したICである。チャネル帯域幅は200kHz〜56MHzに対応する。

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