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EV用ワイヤレス給電装置向け高周波抑制フィルタ、発熱は40K以下日本電業工作 高調波抑制フィルタ

日本電業工作は、電気自動車(EV)用ワイヤレス給電装置向けの高調波抑制フィルタを開発した。フェライトコア/インダクタを自社開発したことで、従来品に比べ30%小型化し、温度上昇を40K(ケルビン)以下に抑えた。

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 日本電業工作は2015年4月、70〜90kHz帯のEV用ワイヤレス給電装置向け高調波抑制フィルタを発表した。通過周波数は、85±5kHz。電気自動車(EV)用ワイヤレス電力伝送(WPT)システム、オフィス機器・家電機器などのWPTシステム、高周波加熱装置などに向ける。

容積比30%減、発熱40K以下

 今回開発された高調波抑制フィルタは、新たにフェライトコア/インダクタを自社開発したことで、同社従来品に比べ容積を30%小型化している。これにより、システム機器への組み込みが容易になった。また、新開発のインダクタにより、電力伝送周波数での低損失化と積極的な放熱(熱拡散)を可能にし、フィルタ内部の温度上昇を40K以下に抑えている。

 挿入損失は1%未満で、システム全体の電力伝送効率を低下させずに運用できる。損失を抑えることで低発熱となり、長時間の使用も可能にした。

 ラインアップは、低背タイプ(290×114×35mm)と短尺タイプ(183×114×63mm)の2種。耐電力は3.3kW、耐電流は25Arms(交流電流90kHz時)で、動作温度範囲は−20〜60℃となっている。

photophoto 左は低背タイプ、右が短尺タイプ

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