高帯域幅/ダイナミックレンジ対応の12ビット2.6GHz A/Dコンバータ:アナログ・デバイセズ AD9625BBP-2.6
アナログ・デバイセズは、航空宇宙・防衛アプリケーションで必要とされる広帯域幅および広いダイナミック・レンジに対応する、2.6GHzのA/Dコンバータ「AD9625BBP-2.6」を発表した。
アナログ・デバイセズは2015年5月、2.6GHzのA/Dコンバータ「AD9625BBP-2.6」を発表した。航空宇宙・防衛アプリケーション、計測装置などの監視・計測システムなどで必要とされる、広帯域幅および広いダイナミック・レンジに対応する。
SFDR性能75dBc
AD9625BBP-2.6は、150dBFS/Hzのノイズフロアと1.8GHzまでの入力に対し、75dBcのスプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ(SFDR)性能を提供できる12ビットのA/Dコンバータ。ノイズ、反射波、ブロッカー、干渉がある状況で、従来の4分の1という小さな信号を識別できる。
広帯域幅のアナログ信号をサンプリングできるよう設計され、3次ナイキストゾーンにわたって使用できる。また、従来よりも広い帯域幅により、アナログ周波数のダウン・コンバージョンの段数低減と、それに伴うノイズ/コストの低減を可能にした。
さらに、2つのデジタル・ダウン・コンバータと2つの数値制御オシレータ、JESD204Bシリアル・リンクを集積することで、使いやすいデジタル・インタフェースを備えた。これにより、出力データレートに課せられる要件を低減し、基板設計やレイアウトを簡素化できる。
パッケージには、12×12mmのSnPb(スズ鉛)を採用。スズウィスカ発生による性能劣化を防ぎ、再メッキや再ボールなどの追加コストも削減できる。1000個受注時の単価は、837.42米ドルとなっている。
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