低消費電力・小型化を両立したUSB Type-C製品群:フェアチャイルド USB Type-C製品
フェアチャイルドセミコンダクタージャパンは、USB Type-Cの総合的な製品群を発表した。スマートフォンやPCなどのUSBポートを使う製品に、次世代のUSB機能を簡単に追加できる。
フェアチャイルドセミコンダクタージャパンは2015年7月、USB Type-Cの総合的な製品群を発表した。スマートフォンやPCなどのUSBポートを使う製品に、次世代のUSB機能を簡単に追加できる。
同一チップ上のマイコン機能が不要
新たなUSB Type-C製品は、アプリケーションのホストプロセッサへの制御と命令にI2Cインタフェースを介しており、同一チップ上のマイコン機能を不要とした。この切り分けにより、低消費電力と小型化の両立を可能にしている。
ライナップは、コントローラの「FUSB300C」「FUSB301」「FUSB301A」「FUSB302 」「FUSB3301」とデータスイッチの「FUSB340」の6種。ケーブルの装抜、向き、ポートの種類(Dual Role Port、 Downstream Facing Port、Upstream Facing Port)などの基本機能に特化した製品の他、USB PD(Power Delivery)機能であるデータ帯域、電力容量、リセット機能、アクティブケーブルのサポート、Vendor Defined Messaging(VDM)通信、100Wの電力供給などの機能を備えた製品も揃えた。
パッケージはいずれも小型で、特にUSB PD機能付きのプログラマブル・コントローラ「FUSB302」は、1.2×1.3×0.6mmの超小型WLCSPパッケージを採用。他社製品に比べて数分の1の大きさになるため、サイズによる制約が少なく、柔軟な設計が可能になるという。
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