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ΔΣ型A-D機能内蔵のアイソレーションアンプ:東芝 TLP7820他
東芝は、ΔΣ(デルタ・シグマ)型A-D変換回路を内蔵した光結合型アイソレーションアンプ4製品の出荷を始めた。インバータやロボット、太陽光発電インバータ、UPS、サーバー用電源などの用途に向ける。
東芝は2015年9月、ΔΣ(デルタ・シグマ)型A-D変換回路を内蔵した光結合型アイソレーションアンプ4製品の出荷を始めた。インバータやロボットなどの産業機器や太陽光発電インバータ、UPSやサーバー用電源といった用途に向ける。
新製品は、アナログ出力でパッケージがSO8Lの「TLP7820」とDIP8の「TLP7920」および、デジタル出力でパッケージがSO8Lの「TLP7830」とDIP8の「TLP7930」をそれぞれ用意した。
インバータやサーボアンプなどの用途においては、高精度の動作が求められている。このため、モーターの相電流やバス電圧変動をより正確にモニターし、そのデータをマイコンにフィードバックすることが極めて重要となっている。
新製品は、入力側に精度の高いΔΣ型変換回路を内蔵した。これにより、アナログ出力品では出力ノンリニアリティが標準で0.02%を実現、デジタル出力品では積分非直線性誤差が標準で3LSB(Least Significant Bit)という性能を達成している。
また、コモンモードトランジェント除去能力は20kV/μsを達成しており、大きいノイズが発生するモーター制御などの用途でも動作は安定している。絶縁耐圧は5000Vrmsを保証する。
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