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マイコン炊飯器のマイコンってどういう意味?――電子機器での役割Q&Aで学ぶマイコン講座(18)(1/3 ページ)

マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。今回は、初級者の方からよく質問される「マイコン炊飯器など電子機器でのマイコンの使われ方」についてです。

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過去の質問一覧はこちら

 素朴な疑問から技術トラブルなどマイコンユーザーのあらゆる悩みに対し、マイコンメーカーのエンジニアが回答していく連載「Q&Aで学ぶマイコン講座」。

 今回は、初級者から多く寄せられる質問です。

 「マイコン炊飯器」のように白モノ家電には、「マイコン○○」とか「マイコン制御○○」と記載されているものがあります。白モノ家電の中でマイコンは、具体的にどのような役割をしているのでしょうか?

 炊飯器は、お米の炊き初めから炊き上がりまで、電熱ヒーターなどの加熱器の温度調節を正確に行わないと、炊きムラが発生しておいしいご飯ができません。さらに、お米の量や種類または炊き上がりのご飯の状態(硬いか、柔らかいか)によって、微妙に温度調節を行わなければなりません。そのような微妙な温度制御をマイコンが行ってくれるため、いろいろな条件でも、おいしいご飯を炊くことができます。

 マイコンにはタイマーが入っているので、時間の経過を計ることができます。A-Dコンバータで実際の温度を測ることができます。また、汎用IOからヒーターに信号を送って、温度を調整することができます。内蔵メモリの中にいろいろな条件を入れておけば、ユーザーの要望によって、メモリからいろいろな条件を読み出してきて、お好みのご飯を炊くことができます。


図1 炊飯器でのマイコンの役割 (クリックで拡大)

 マイコンは、炊飯器以外でも、エアコン、冷蔵庫、電子レンジなどの白モノ家電で、さまざまな使用条件に応じた複雑な制御を行っています。

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