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最大出力+12dBm以上のレーザー光源モジュールキーサイト 81607A/81608A/81609A

キーサイト・テクノロジーは、波長可変レーザー光源モジュール「81607A」「81608A」「81609A」を発表した。低い自然放出光と狭い線幅、長期安定度といった81606Aの特長を受け継ぎつつ、多彩な機能でさまざまなニーズに応える。

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81606Aの特長に多彩な機能を追加

 キーサイト・テクノロジーは2015年10月、8164Bライトウェーブメジャメントシステムメインフレーム用の波長可変レーザー光源モジュールとして「81607A」「81608A」「81609A」を発表した。同3機種は、2015年4月に発売された「81606A」波長可変レーザー光源のラインアップに追加されたもので、低い自然放出光と狭い線幅、高いパワー再現性と長期安定度などの特長を継承している。それぞれ出力パワー、チューニング速度、波長確度、再現性をオプションとして選択でき、要求が厳しい光コンポーネントのデザインの確認、1時間当たりに調整する波長選択スイッチの数の増加、安定性に優れた波長可変光源の入手など、さまざまなニーズに応えられるという。


波長可変レーザー光源「81607A」

 81607Aは出力パワーが中程度のモジュールで、トップラインモデルの81606Aを補完する。最高200nm/sの双方向掃引中でも、±1pm(代表値)の波長再現性を持ち、パッシブ光コンポーネントの高スループットテストや自動調整に適している。

 最大出力は+12dBm以上、信号対自然放出光比は75dB/nm以上で、最大200nm/sの双方向掃引で±1.5pm(代表値)の波長再現性を備えた。機能、性能、価格のバランスに優れるため、コヒーレント伝送実験と設備投資の効率化が求められる製造現場でのコンポーネントテストに対応する。

 81609Aは、0.1pmの分解能、±3pm(代表値)の波長再現性を持ち、波長を300ミリ秒以内にステップ掃引できるため、コストパフォーマンスに優れた広帯域光デバイステストが可能になる。1時間以上も±0.01dBのパワー安定度を保ち、広い波長範囲を持つ静的な局部発振器としても使用できるため、レシーバーのテストや伝送実験に最適だという。

 3機種はいずれも、81600B波長可変レーザー光源ファミリの現行コマンドや、N7700Aフォトニックアプリケーションスイートとも互換性があるため、新しいモジュールへ簡単に移行できる。参考価格は、395万5421円(税別)からとしている。

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