消費電力を低減するプログラマブルジェネレーター:IDT VersaClock 3S
IDTは、水晶振動子や水晶発振器などのタイミングデバイスを不要にするプログラマブルクロックジェネレーター「VersaClock 3S 5P35023/5P35021」を発表した。
32.768KHzクロック出力を生成
IDTは2016年6月、水晶振動子や水晶発振器などのタイミングデバイスを不要にする、プログラマブルクロックジェネレーター「VersaClock 3S 5P35023/5P35021」を発表した。PCI Express Gen 1、2、3など、各種標準規格の要件に適合し、産業機器やコンシューマー機器、車載機器などのアプリケーションに活用できる。5P35023は4×4mmの24ピンQFNパッケージ、5P35021は3×3mmの20ピンQFNパッケージで提供する。
両製品は、クロックを受けるコンポーネントの電源停止状態を検知するプロアクティブ省電力機能と、性能/消費電力バランス機能を搭載。システム全体で消費電力を低減できるほか、目標とする性能を基準として、消費電力を容易に最小化できるという。
ワンタイムプログラマブル(OTP)メモリにより、事前にプログラミングした最大4つの周波数を動的に切り替えることができる。独自のオーバーシュート低減技術を採用し、システム障害につながる不要な周波数オーバーシュートを防止する。
5P35023は、3つのシングルエンドLVCMOS出力と2つの差動出力を備え、LVPECL/LVDS/LP-HCSL/シングルエンドLVCMOSをサポートした。5P35021は、1つのシングルエンドLVCMOS出力と2つの差動出力を装備。両製品とも、コイン電池で動作するデジタル制御発振器も搭載し、消費電流2μA未満の32.768KHzクロック出力を生成できる。
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