バッテリー駆動のIoT向けセルラーゲートウェイ:ディジ インターナショナル Digi Connect Sensor
ディジ インターナショナルは2016年6月、無電力・低電力でも利用できるセルラーゲートウェイ「Digi Connect Sensor」を発表した。平均寿命2〜3年の非充電式バッテリーで駆動するため、追加インフラ、電源、サードパーティー製アプリケーションを必要としない。
平均寿命2〜3年の非充電式バッテリー
ディジ インターナショナルは2016年6月、無電力・低電力向けのセルラーゲートウェイ「Digi Connect Sensor」を発表した。追加インフラ、電源、サードパーティー製アプリケーションを使わずに、リモートモニタリングを提供できる。
平均寿命2〜3年の非充電式バッテリーを搭載し、センサー読み取り時に節電するスリープモードや内部バッテリー使用中に外部から電源を取り込むバックアップ電源などのオプションも備えている。これらの機能により、デバイスを電源内蔵式にするソーラーなどの既存の電源を活用するなど、さまざまな柔軟性をユーザーに提供できる。
セルラーは、2Gフォールバックを備えた3G HSPA+で利用できるほか、北米ユーザーはIoT(Internet of Things)やM2M(Machine to Machine)通信向けに構築されたLTE CAT 1も選択できる。また、同タイプの電池駆動ゲートウェイ向けとしては初めて、モバイルアプリケーション「Connect Wizard」と協調する。同アプリケーションは、Bluetoothを使って、ローカルの設置業者、技術者、ドライバーに対して、Android/iOSスマートフォン、タブレット経由で即時にセンサーデータをフィードバックする。
同社のIoT向けクラウド「Digi Device Cloud」と統合することで、全てのコネクテッドセンサーデバイスにカスタマイズ可能なレポート機能と集中管理を提供するという。
同社はリリース上で、「以前は設置できなかった場所にセンサーを置くことができ、遠隔地や電源がない厳しい環境での運用で、より優れた管理ができる」としている。
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