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共通のヒートシンクで設置できるレギュレーター:リニアテクノロジー LTM4631
リニアテクノロジーは、デュアル10Aまたはシングル20Aのパワーモジュール降圧レギュレーター「LTM4631」を発売した。共通のヒートシンクの下で、FPGAなどの負荷のすぐ近くに設置することができる。
1.91mmの超薄型LGAパッケージ
リニアテクノロジーは2016年8月、デュアル10Aまたはシングル20Aのパワーモジュール降圧レギュレーター「LTM4631」を発売した。
LTM4631は、共通のヒートシンクの下、FPGAなどの負荷のすぐ近くに設置することが可能だ。16×16×1.91mmの超薄型LGAパッケージに収容されているので、PCBの裏面に実装でき、PCB表面のスペースをDDR-QDRメモリやトランシーバーICなどの部品に充てることができる。
アプリケーションには、組み込みシステム、データ・ストレージ・システム、ゲートウェイ・コントローラー、40G〜100Gビット/秒ネットワーク装置のプラグイン・カードやメザニン・カードなどがある。
出力電流分担により20A〜40A供給も
また、過電圧および過電流保護機能を特長とする。入力電圧範囲は4.5V〜15Vと広く、全DC出力電圧誤差は−40℃〜125℃で最大±1.5%であり、0.6V〜1.8Vの出力電圧を安定化する。2つの出力は180°位相をずらして動作し、それぞれの出力が10Aを供給可能だ。また、出力電流を分担すれば20Aを供給できる。さらに2個のLTM4631を接続して電流を分担することにより、入力・出力リップル電流を最小限に抑えながら、最大40Aを供給することもできる。
参考単価は1000個購入時で24.88ドルから。同社の国内販売代理店経由で販売される。
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