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消費電流1.3mAの小型MEMS発振器:マイクロチップ DSC6000ファミリー
マイクロチップ・テクノロジーは、MEMS(微小電子機械システム)発振器「DSC6000」ファミリーを発表した。水晶発振器の500倍の耐衝撃性と5倍の耐振動性を備えている。
水晶発振器比500倍の耐衝撃性
マイクロチップ・テクノロジーは2016年9月、MEMS発振器「DSC6000」ファミリーを発表した。消費電流は水晶発振器の2分の1となる1.3mAで、1.6×1.2mm〜7×5mmの小型パッケージを採用。ウェアラブルやIoT機器など、低消費電力の小型バッテリー駆動機器の参照クロックに対応する。
動作温度範囲は−40〜+85℃で、周波数範囲は2kHz〜100MHz、最大ドリフトは±25ppm。水晶発振器に比べ、500倍の耐衝撃性と5倍の耐振動性を備えた。AEC-Q100規格に準拠し、エンジンルーム内の応用にも対応するという。
また、同社が提供するツール「ClockWorksコンフィグレーター」を使用すれば、周波数、パッケージサイズ、ppm、温度レンジを指定して最適な発振器を選択できる。選択した発振器は、無償でサンプル注文することも可能だ。
現在、「DSC60xx」「DSC61xx」が量産出荷中となっており、1.6×1.2mm、2.0×1.6mm、2.5×2.0mmの4ピンVLGAパッケージと、3.2×2.5mmの4ピンVDFNパッケージで提供している。
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