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オシロスコープベースの「PSI5」解析機能を発売:横河M&I DLM2000/4000
横河メータ&インスツルメンツは2016年10月13日、ミックスドシグナルオシロスコープ「DLM2000/DLM4000シリーズ」向けに車載シリアル通信プロトコル「PSI5(Airbag V2.1)」の解析機能オプションを発売した。
検出内容に合わせて色分け表示
横河メータ&インスツルメンツは2016年10月13日、ミックスドシグナルオシロスコープ「DLM2000/DLM4000シリーズ」(以下、DLMシリーズ)向けに車載シリアル通信プロトコル「PSI5(Airbag V2.1)」(以下、PSI5バス)の解析機能オプションを開発し、販売を開始したと発表した。同社によると「オシロスコープベースのPSI5バス専用解析機能の提供は世界初」としている。
PSI5バスは、エアバッグ用車載センサーとECU間の通信に広く採用されている車載シリアル通信だ。オプションとして販売が始まったPSI5バス解析機能は、オシロスコープが取り込んだPSI5バスの波形をデコードし、その検出内容に合わせて色分け表示できる。
デコード結果の検索も
加えて、同期パルス、フレーム、データのビットパターンでのトリガ計測や波形を取り込んだ後に多様な条件によるデコード結果の検索が行える。イベントの発生タイミングや種類のリスト表示の他、デコードしたデータの変化を直観的に観測するために、特定スロットのデータを連続的にアナログ変換して波形として表示するユニークなトレンド表示もサポートしている。
DLMシリーズの最大250Mポイントメモリモデルを使用すれば、約20秒間の測定、最大40万件のイベント情報を保持可能。イベント情報は、CSV形式でファイルで保存でき、PCを使った処理も行える。
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