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面白回路にも出会えた! 壊れた扇風機の制御回路を考察Wired, Weird(1/3 ページ)

15年ほど前に購入した扇風機がついに動かなくなった。そこで、回路や構造を勉強しようと分解することにした。すると思いがけず、ユニークな回路に出会うことができた。今回は、この壊れた扇風機の制御回路をじっくり考察していく。

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壊れた扇風機、勉強のために分解してみる

 今回は、夏場に活躍する扇風機の話だ。長く使ってきた扇風機の電源が入らなくなった。新しい扇風機を買おうかと思ったが、とりあえずは壊れた扇風機を分解して構造や回路を確認して勉強することにした。今回は扇風機の分解、特に制御基板の様子を報告する。まずは壊れた扇風機の操作パネルの写真を図1に示す。


図1:壊れた扇風機の操作パネル部分

 この扇風機は中国製の低価格扇風機で、図1はその操作パネル部分だ。扇風機の製造年はなんと2001年だった。15年以上使っていたことになる。操作パネルのスイッチは使用頻度が高いので、電源オンスイッチと電源オフスイッチの2つのスイッチのシートが剥げて白いスイッチカバーが見える。

 中央の電源オンスイッチを押しても扇風機の電源が入らなくなった。電源オンスイッチは風量調整スイッチも兼ねていて、使用頻度が一番高いスイッチだ。故障原因は恐らくはこの押しボタンスイッチの接触不良だろう。

 扇風機のパネルには3個のスイッチと6個のLEDがある。3個のスイッチで扇風機の停止、起動(風量変更、リズム)、タイマー設定が行え、6個のLEDで風の強さの強、中、弱、リズムとタイマー1、2、4(時間)が表示されていた。

まず制御基板を確認する

 パネルの下に実装された制御基板を取り出すため扇風機をひっくり返し、底面のネジ4個と内部のネジ7個を外して制御基板を背面から見た。図2に示す。


図2:扇風機底面から見た制御基板 (クリックで拡大)

 扇風機の背面は意外にシンプルで、制御基板と配線しかなかった。制御基板の固定ネジを外して基板を取り出した。

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