42VシングルチャンネルDC-DC降圧電源モジュール:インターシル ISL8215M
インターシルは、最大15Aの連続電流を可能にした、シングルチャンネルDC-DC降圧電源モジュール「ISL8215M」を発表した。コントローラ、MOSFET、インダクタ、受動部品を集積し、7〜42Vのシングル入力電圧範囲で動作する。
7〜42Vのシングル入力電圧範囲で動作
インターシルは2017年9月、最大15Aの連続電流を可能にした、シングルチャンネルDC-DC降圧電源モジュール「ISL8215M」を発表した。19×13×5.3mmの高密度アレイ(HDA)パッケージで供給され、1000個購入時の単価は13.90米ドル。評価ボード「ISL8215MEVAL1Z」は69米ドルで提供する。
コントローラ、MOSFET、インダクタ、受動部品をシングルモジュールに集積した。7〜42Vのシングル入力電圧範囲で動作し、業界標準の12V、18V、24V中間電圧電源レールに対応する。出力電圧は0.6〜12Vで、全ライン、負荷、温度範囲にわたって±1.5%の精度を達成した。スイッチング周波数は300k〜2MHzの範囲で変更でき、最大1MHzの外部クロック信号と同期できる。
安全な動作を確保するため、入力電圧の電圧低下ロックアウト、過温度、プログラム可能な過電流、出力過電圧、出力プリバイアススタートアップに対する保護機能などを搭載。プログラム可能なソフトスタートにより、入力電源からの突入電流を低減する。
オンタイムデューティサイクルは40ナノ秒(代表値)で、POL電圧へのシングルステップの低デューティサイクル降圧を可能にしている。ピーク効率は96.5%、電力密度は60mA/mm2。同社は、リチウムイオンバッテリーを電源とする産業、医療、RF通信、車載アフターマーケット、ポータブル機器のFPGA、DSP、MCU向け電源回路などでの用途を見込んでいる。
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