USB Type-Cバッテリー向けのレファレンスデザイン:シリコンラボ DRPバッテリーパックレファレンスデザイン
シリコン・ラボラトリーズは、各種ポータブル機器のUSB Type-C充電式リチウムイオンバッテリーパック開発を簡素化する、デュアルロールポート(DRP)バッテリーパックレファレンスデザインを発表した。
開発キット、USB Power Delivery(PD)スタックを搭載
シリコン・ラボラトリーズは2017年10月、スマートフォンなど各種ポータブル機器のUSB Type-C充電式リチウムイオンバッテリーパック開発を簡素化する、デュアルロールポート(DRP)バッテリーパックレファレンスデザインを発表した。開発キット「SLRDK1000」をはじめ、USB Power Delivery(PD)スタック、サンプルコード、回路図、ハードウェアマニュアルなどが含まれている。
DRPバッテリーパックレファレンスデザインは、15W(3A、5V)の電力を供給し、1.8Aで充電する。同社の統合開発環境「Simplicity Studio」に含まれるPDスタックを利用しており、このスタックによって開発者はUSB Type-C メッセージのネゴシエーションと送信を行い、電力を送受できる。
また、SLRDK1000に搭載のEFM8マイコン(MCU)「Busy Bee」は、PDコントローラーとして機能する。同MCUをPDコントローラーとして利用した場合、内蔵の温度センサーやA-Dコンバーターなどの機能を組み込み、バッテリーパックの温度と電圧を監視して過熱や過充電を防止できる。
PDスタックはMCUの一部機能しか利用しないため、レギュレーターや電源ICの制御、方向検出、スイッチ制御、ステータスによる他のホストの更新などで、多くのペリフェラル機能、メモリ、プロセッサ処理能力を活用できる。
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