ニュース
スイッチングレギュレーターの評価ボード:RECOM R-78S評価ボード
RECOM Powerは、単3電池や外部供給電圧を3.3Vに昇圧するスイッチングレギュレーター「R-78S」の機能を簡単に試験できる評価ボードを発表した。アクティブとスタンバイ状態の両方で標準的なバッテリー稼働時間を算出できる。
標準的なバッテリー稼働時間を算出
RECOM Powerは2018年1月、同社のスイッチングレギュレーター「R-78S」の機能を簡単に試験できる評価ボードを発表した。併せて、3.3VのIoT(モノのインターネット)アプリケーションに使用できる小型のレファレンスデザインボード「R-REF02-78S」も用意した。
R-78Sは、単3電池や外部供給電圧を3.3Vに昇圧するスイッチングレギュレーター。0.65Vの低い入力電圧まで昇圧動作を継続可能で、単3電池の動作時間を延長し、MEMS電源を可能にする。
R-78S評価ボードは、入出力の電流と電圧を測定するため、複数のジャンパーヘッドを装備する。これにより、アクティブとスタンバイ状態の両方で標準的なバッテリー稼働時間を算出できる。
また、負荷は出力ピンやmicro-USBポートに接続できる。電圧、電流測定用のテストポイントにより、0.65Vまでの入力電圧範囲や高効率、低待機損失で評価できる。オプションとして、環境発電デバイスのような他の低電圧源からの外部入力電圧を使用できる機能を用意した。
R-78S評価ボードおよびレファレンスデザインボードのR-REF02-78Sは、既に供給を開始している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- DDRメモリ向け同期整流DC-DC降圧型コンバーター
日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2016年10月、DDRメモリ向けの同期整流DC-DC降圧型コンバーター「TPS54116-01」を発表した。入力電圧は2.95〜6Vで、出力電流は4Aとなる。 - 降圧、昇圧、昇降圧コンバーターによる電力安定化
今回の記事では、降圧コンバーター、昇圧コンバーター、昇降圧(反転)コンバーターのそれぞれにおける電力安定化について解説します。 - インターリーブのススメ、昇圧型スイッチング・レギュレータを高効率に
マルチフェーズのインターリーブは単相よりも設計は複雑だが、発熱や基板面積、さらにはコストをも抑えられる。 - DC-DCコンバータのノイズ対策[理論編]
スイッチング方式のDC-DCコンバータは、その仕組みから、ノイズの発生源となってしまう可能性がある。これを避けるために、設計者は適切な対処法を知っておかなければならない。本企画では、2回にわたり非絶縁型/スイッチング方式のDC-DCコンバータのノイズ対策について実践的に説明する。今回は『理論編』として、ノイズの種類やノイズの発生メカニズムを中心に解説を行う。 - AC-DC電源の設計ポイント
スイッチング方式のAC-DC電源は、旧来型のリニア方式では得られない高い効率を実現するものとして急速に普及した。しかし、スイッチング方式は、従来は存在しなかった新たな課題ももたらした。結果として、AC-DC電源の設計は、従来よりもはるかに複雑なものとなった。では、その課題とはどのようなもので、それを解決するためには、どのような工夫を盛り込む必要があるのだろうか。 - レギュレータの出力電圧降下