デュアルモードBluetooth 4.2モジュール:ユーブロックス NINA-B2シリーズ
ユーブロックスは、「NINA-B2」デュアルモードBluetooth 4.2スタンドアロンモジュールを発表した。改ざんされていないことを同社が認証した組み込みセキュアブートが含まれ、ビーコンやGATT(Generic Attribute Profile)サーバなどが事前にフラッシュに書き込まれている。
デュアルモードBluetooth機能を搭載
ユーブロックスは2018年4月、「NINA-B2」デュアルモードBluetooth 4.2スタンドアロンモジュールを発表した。製造開始は同年夏を予定している。
NINA-B2には、改ざんされていないことを同社が認証した組み込みセキュアブートが含まれ、ビーコン、GATT(Generic Attribute Profile)クライアント、GATTサーバなどの接続ソフトウェアがあらかじめフラッシュに書き込まれている。シリアルポートを搭載しており、UART経由でATコマンドを用いて構成を設定できる。
デュアルモードBluetooth機能を搭載しており、Bluetooth Low Energy(BLE)接続とBluetooth BR/EDR接続を同時に管理でき、レガシーデバイスとなった旧式機器の接続にも適している。また、EN62479、EN/IEC60950-1、EN60601-1-2といった規格の認定を受けていることから、開発コストを削減し、市場投入までの期間も短縮する。
アンテナを含めたサイズは10×14×3.8mmとコンパクトで、電源電圧は3.0〜3.6V、Bluetoothモードでの消費電流は110mAとなる。−40〜80℃で動作し、インタフェースはUARTとGPIOをサポートする。また、同社NINAモジュールとのピン仕様互換性を備えている。
同モジュールは、機械制御装置、産業用端末、リモートコントロール用製品などの産業オートメーションや、ワイヤレス接続機器、POS、テレマティクス、医療機器などの用途を見込んでいる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 超小型産業用Bluetooth 5モジュール
ユーブロックスは、産業用アプリケーション向けのBluetooth 5モジュール「ANNA-B1」を発表した。厚さが1.2mm、6.5×6.5mmのシステムインパッケージ(SiP)デザインを採用し、Arm Cortex-M4やアンテナなどを搭載している。 - ピーク電流5.4mAのBluetooth 4.2対応モジュール
富士通コンポーネントは、Bluetooth 4.2に対応した無線モジュール「FWM7BLZ20」シリーズを開発したと発表した。同社のBluetooth 4.1対応モジュールと同じサイズでありながら、消費電力は約2分の1、通信距離約2倍を実現。2016年9月からサンプル品の提供を開始するという。 - BLE 4.2対応の小型ビーコンモジュール
富士通エレクトロニクスは2017年9月、Bluetooth Low Energy(BLE)4.2に準拠したビーコンモジュール「MSB1047-LBSV-ES」を発表した。富士通のメッシュネットワークプロトコル「WisReed」を搭載している。 - Bluetooth meshをサポートする新ソリューション
シリコン・ラボラトリーズは、新しい「Bluetooth mesh」仕様をサポートする、ソフトウェアとハードウェアを包括したソリューションを発表した。既存のワイヤレス開発用ツールなどに比べ、開発期間を最大6カ月短縮できるという。 - Bluetooth 5 通信距離「従来比4倍」の仕組み
Bluetooth 5の特長について解説するシリーズの第2回。今回は、Bluetooth 4.2に比べて4倍という通信距離を実現できる仕組みについて解説します。 - Bluetooth 4.2 セキュリティ対策の仕組み
さまざまなモノがインターネットにつながる中、自分の行動が簡単に追跡されてしまうという、プライバシーに対する懸念も高まっている。Bluetooth 4.2では、セキュリティとプライバシー保護の機能が強化された。今回は、「LEプライバシー」と呼ばれる仕組みを紹介しよう。