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低消費電力、高スループットのデジタルアイソレーター:マキシム MAX22445
Maxim Integrated Productsは、デジタルアイソレーターの新製品「MAX22445」を発表した。4分の1の消費電力で2倍のスループットを提供する。
4分の1の消費電力、最大2倍のスループット
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2018年8月、デジタルアイソレーターの新製品「MAX22445」を発表した。1000個購入時の単価は3.49米ドル。評価キット「MAX22445FWEVKIT#」も32米ドルで提供する。
MAX22445は、高速デジタル信号用に強化された堅牢な二重絶縁を提供する。そのため製品寿命が長い。60秒の絶縁耐圧が5kVRMS、サージ耐圧±10kVと信頼性も高く、オペレーターを安全に保護する。
また、消費電流がチャンネル当たり0.41mA、消費電力は0.74mW(1Mビット/秒、1.8V電源)。競合品と比較して4分の1程度の消費電力となるが、スループットは最大2倍で、最大伝ぱ遅延10.5ナノ秒、最大200Mビット/秒で信号を転送する。
パッケージは16ピンのワイドボディーSOIC、沿面および空間距離は8mm。動作温度範囲は−40〜125℃となる。シリアル周辺機器インタフェースや、RS-485などのデジタル入出力アプリケーションを含む4チャンネル設計に対応する。
用途は、バッテリーマネジメント、フィールドバス通信、絶縁型RS-485、RS-422、CAN、医療用システムなどを見込んでいる。
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