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最大1.8kWの産業用モータードライブ向けIPM:インフィニオン CIPOS Maxi IM818シリーズ
Infineon Technologiesは、IPMファミリーに、最大1.8kWの産業用モータードライブ向けの1200V IPM「CIPOS Maxi IM818」シリーズを追加した。6チャンネルSOIゲートドライバや、温度サーミスタなどを装備している。
Infineon Technologiesは2018年10月、インテリジェントパワーモジュール(IPM)ファミリーに、1200Vの「CIPOS Maxi IM818」シリーズを追加したと発表した。パワーと制御コンポーネントを一体化し、PCBサイズとシステムコストを最適化する。産業用モータードライブ向けで、モーター、ポンプ、ファン、換気空調設備のアクティブ力率改善などのアプリケーションにおける低電力ドライブに適している。
6チャネルSOIゲートドライバを内蔵
CIPOS Maxi IM818シリーズは、DIP36x23Dにパッケージされ、5Aおよび、10Aの構成で最大定格電力1.8kWまで出力できる。6チャンネルSOIゲートドライバを内蔵し、過渡時のダメージを防止するデッドタイムに対応する。
EMI要求事項および過負荷保護に対応し、UL認証済みの温度サーミスタを装備。低電圧ロックアウトを全てのチャンネルで行え、過電流シャットダウンや低電圧ロックアウト機能も装備する。
また、多機能ピンにより柔軟性のある設計が可能で、ローサイドエミッタピンを使うことで全ての相電流を監視できる。さらに、絶縁されたデュアルインラインモールドのハウジングにより、優れた熱特性と電気的絶縁ができる。
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