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接続信頼性に優れた0.50mmピッチコネクター:日本モレックス FBH2シリーズ
日本モレックスは、0.50mmピッチのFFC、FPCコネクター「FBH2」シリーズを発表した。バックフリップ型ロック機構により、電気的にも機械的にも優れた接続信頼性を発揮する。
日本モレックスは2019年5月、0.50mmピッチのFFC、FPCコネクター「FBH2」シリーズを発表した。カーナビゲーションやインフォテインメント関連など車載製品、ゲーム機、AV機器、ドローンなどの用途を見込む。
ロック機構として、FFC、FPCを固定するアクチュエーターを挿入方向の反対側に倒す、Easy-Onバックフリップ型アクチュエーターを備える。2カ所の接点を持つデュアルコンタクト端子設計により、振動の強い環境でも電気的、機械的に優れた接続信頼性を発揮する。
バックフリップ型のロック機構は、挿入間口方向にカバーを倒すフロントフリップ型と異なり、ケーブルが上方向に引っ張られた場合でも、十分な強度を確保できる。そのため、ケーブル引き回しの自由度が向上する。
ZIF構造でスムーズかつ確実にケーブルを挿入
また、ねじれなどを防いでFFC、FPCをスムーズに挿入でき、仮保持が可能なZIF(Zero Insertion Force)構造を採用している。耳付きFPCに対応したケーブルガイドも備えており、ケーブルを確実に挿入できる。
同シリーズのラインアップは12極と14極。どちらも実装高さが2.00mm、奥行き4.00mmで、基板専有面積を縮小化する。動作温度範囲は自動車に使用する際の要件を満たす−40〜+105℃、ケーブル保持力は20Nで衝撃性にも優れる。
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