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強化絶縁5kVrmsの小型DC-DCコンバーター日本TI UCC12050

日本テキサス・インスツルメンツは、小型で高効率の絶縁型DC-DCコンバーター「UCC12050」を発表した。大きさは10.3×10.3×2.65mm、16ピンSOICパッケージで提供し、既に量産を開始している。

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 日本テキサス・インスツルメンツは2020年2月、小型で高効率の絶縁型DC-DCコンバーター「UCC12050」を発表した。大きさは10.3×10.3×2.65mm、16ピンSOICパッケージで提供する。既に量産を開始しており、1000個受注時の参考価格は3.90米ドルだ。


絶縁型DC-DCコンバーター「UCC12050」

 評価モジュール「UCC12050EVM-022」も99米ドルでWebサイトから手に入る。3kVrms基本絶縁の「UCC12040」も供給しており、1000個受注時の参考価格は3.15米ドルだ。

低容量トランスと低ノイズ制御方式を採用

 UCC12050は、小型で高い電力密度、低EMI(電磁妨害)、強化絶縁を特徴とする。表面実装アーキテクチャとシングルパッケージを採用し、部品数の削減と基板レイアウトの簡素化に貢献する。

 サイズを小型化することで、ディスクリート品と比べて容積を最大80%削減、電源モジュールと比べても60%削減した。電力密度は同等クラスの絶縁電源モジュールの2倍。効率は60%で、出力は標準で500mWだ。

 低容量トランスと低ノイズの制御方式を採用し、EMI性能を最適化している。2層のPCBはフェライトビーズなしで、CISPR32クラスB EMI試験に適合する。定格絶縁電圧は5kVrms、動作電圧は1.2kVrmsで、絶縁距離は空間距離と沿面距離が8mm。−40〜+125℃の温度範囲で動作する。

 高電圧スパイクを防ぎ、産業輸送や、グリッドインフラストラクチャ、医療機器など高電圧で動作する産業アプリケーションでの利用を見込む。

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