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小型で広帯域の車載認定LiDARソリューションマキシム MAX40026、MAX40660、MAX40661

Maxim Integrated Productsは、LiDAR向けICとして、高速コンパレーター「MAX40026」および、広帯域幅トランスインピーダンスアンプ「MAX40660」「MAX40661」を発表した。帯域幅は最高490MHzで、128チャンネルに対応する。

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 Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2020年2月、LiDAR向けICとして、高速コンパレーター「MAX40026」および、広帯域幅トランスインピーダンスアンプ「MAX40660」「MAX40661」を発表した。「競合製品と比べ2倍以上の帯域幅と33%多いチャンネル数を、同じLiDARモジュール内へ実装できるようになる」としている。


LiDAR向けIC実装イメージ

自動運転の時速が15km上がる?

 MAX40026は、20〜100mV出力駆動時の伝播遅延ばらつきが10ピコ秒と低く、0.15cmのToF(Time of Flight)測定誤差を実現する。固定物と移動物の両方の高精度の検出に適している。大きさは2×2mmで、TDFNパッケージで提供する。

 MAX40660とMAX40661は、128チャンネルのLiDARモジュールに対応。MAX40660の帯域幅は490MHzで、入力基準ノイズ密度は2.1pA/√Hz。MAX40661の帯域幅は160MHzだ。これらのTIAは高解像度の画像を光レシーバーに提供し、より高速な自動運転システムを可能にする。同社は「幹線道路において、自動運転の時速を15km高速化できる」としている。低消費電力も特徴で、低電力モードでは消費電流を80%以上削減する。大きさは3×3mmで、TDFNパッケージで提供する。

 いずれもAEC-Q100認定に適合し、強化された静電気放電(ESD)性能、FMEDA(故障モード、影響、診断分析)によりシステムレベルでのISO 26262に対応する。

 単価は、MAX40026が4.09米ドル、MAX40660が1000個以上のFOB価格で3.95米ドル、MAX40661が1000個以上のFOB価格で3.74米ドル)。Webサイトまたは正規販売代理店から手に入る。

【お詫びと訂正】初出時、MAX40026のToF測定誤差に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(2021年4月6日午後8時50分)

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