性能と低価格を両立したNVMe準拠のSSD:マイクロン Micron 2300 SSD、Micron 2210 SSD
マイクロンテクノロジーは、クライアント向けSSDの新製品「Micron 2300 SSD」「Micron 2210 SSD」を発売した。両製品ともNVMeに準拠しており、小型で高密度のM.2フォームファクタを採用。256Gバイトから2Tバイトまで幅広い容量を提供する。
マイクロンテクノロジーは2020年5月、クライアント向けSSDの新製品「Micron 2300 SSD」「Micron 2210 SSD」を発売した。96層3D NANDテクノロジーを基に開発された製品。NVMe、TCG Opal 2.0、TCG Pyrite 2.0に準拠しており、強化したセキュリティ機能を有する。
M.2フォームファクタ採用で、最大2Tバイトを提供
Micron 2300 SSDは、消費電力を抑えつつ、高度な処理性能と多くの容量を必要とするアプリケーションに対応する。CADやグラフィックデザイン、動画編集などのデータ集約型ワークロードを対象に、アプリケーションの読み込み時間と応答速度を最大化した。シーケンシャルの読み込みは最大3300Mバイト/秒、書き込みは最大2700Mバイト/秒となっている。
Micron 2210 SSDは、NVMeとQLC(クアッドレベルセル)NANDの統合により、HDDと同程度のコストで、SSDの性能と信頼性、セキュリティ機能を発揮する。さらに、HDDと比較して消費電力を15分の1に削減する。書き込み耐久性を高めたキャッシュメモリと、QLCアーキテクチャ向けに最適化された書き込みアクセラレーション性能を備えており、シーケンシャルの読み込みは最大2200Mバイト/秒、書き込みは最大1800Mバイト/秒だ。
両製品とも小型で高密度のM.2フォームファクタを採用し、256Gバイトから最大2Tバイトまで、幅広い容量を提供する。これにより、デスクトップやモバイル機器の多様なデザインニーズに応える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 96層の3D NANDフラッシュを採用した産業用SSD
Transcend Informationは、BiCS4 3D TLC NANDフラッシュメモリを採用した産業用SSD「MTE452T」シリーズを発表した。フォームファクターにはM.2 2242、インタフェースにはNVMe 1.3準拠のPCIe Gen 3 ×2を採用している。 - 大容量データを保存できる4MビットEEPROM
STマイクロエレクトロニクスは、大容量データを保存可能な4MビットEEPROM「M95M04」を発表した。膨大なデータを取得、保存できる上、低消費電力で電力効率に優れる。データ保持期間は40年で、400万回以上書き込み可能だ。 - バックアップ機能を備えた低コストEERAM
マイクロチップ・テクノロジーは、従来のシリアルNVRAMに対してコストを最大25%カットできるSPI EERAMメモリ製品ファミリーを発表した。電源供給が中断しても、外付けバッテリーなしでSRAMの内容を保持できる。 - 最大125℃の高温動作を保証する2MビットFRAM
富士通セミコンダクターは、最大125℃での動作を保証する、2Mビット(256K×8ビット)FRAM「MB85RS2MTY」を発表した。−40〜+125℃の温度範囲で動作し、EEPROMの約1000万倍となる10兆回の書き換え回数を保証する。 - リアルタイムデータログに適した4MビットFRAM
富士通セミコンダクターは、4Mビットの不揮発性FRAM「MB85RS4MT」を発表した。10兆回の書き換えが可能で、高速での書き込み、低消費電力を特長とする。 - NVMe規格に対応するPCIe接続SSD
ウエスタンデジタルは、NVMe規格に対応するPCIe接続SSDを発表した。PCIe Gen3 ×4 NVMeをベースとし、従来のSATA SSDの3倍以上となるシーケンシャル読み取り速度を可能にした。