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さまざまな時間測定器やユニバーサルカウンターの測定項目ユニバーサルカウンターの基礎知識(1)(2/8 ページ)

ユニバーサルカウンターについて解説する第1回。今回は、「カウンターが普及するまでに使われていた時間測定器」「カウンターが登場して以降の主な時間測定器」「ユニバーサルカウンターの主な測定項目」について説明する。

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指示計器

 周波数を測定する指示計は、主に交流電源の周波数を測るために使われた。最初に普及したのは、異なる固有振動数持つ複数の鉄で作られたリードを並べた振動片形周波数計である。リードの上部は、振動を示す表示部となるため白く塗られている。下記にその構造を示す。


図3:振動片形周波数計の構造

 振動片形周波数計は第二次大戦前から1960年代ころまでは多く使われていたが、リードの振動による金属疲労が原因となる故障があるほか、応答も遅いため、現在ではほとんど見られなくなった。


図4: RPA型携帯用振動片型周波数計(横河電機製作所) 提供:横河電機

 その後、簡単な電子回路と電流計によって構成されたトランスデューサ内蔵周波数計器が登場した。この方式の周波数計は、広角度計器やパネル用計器として現在でも多く使われている。下記にはトランスデューサ内蔵周波数計器の構造を示す。


図5:トランスデューサ内蔵周波数計器の内部構造 出典:配電盤用計器(Fシリーズ)(米田明、阿部栄介 横河技報 1963年 Vol.7)

 周波数の値は電流計によって示されるため、周波数は針が示す目盛りを読む仕組みとなる。


図6:携帯用指針形周波数計 2038 提供:横河計測

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