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計30種類から選べる小型ノイズフィルター:トーキン GTXシリーズ
トーキンは、小型のノイズフィルター「GTX」シリーズを発表した。同社従来品比で体積が55%、重量が40%減少しており、仕様を30種類から選べる。コモンモードコイルに採用したナノクリスタル材コアにより、広帯域で高い減衰特性を発揮する。
トーキンは2020年9月、小型のノイズフィルター「GTX」シリーズを発表した。同年11月の販売開始を予定している。6A、10A、16A、20A、30Aの5ランクの定格電流と、Yコンデンサーレスを含む6パターンの容量、結線(π型含む)の計30種類から仕様を選べる。
高密度構造により体積55%、重量40%減
同シリーズは、高密度構造を採用したことで、外形サイズが75×44×25mm、重量は約130gとなった。同社従来品と比較して体積が55%、重量が40%減少している。
コモンモードコイルには、ナノクリスタル材コアを採用。広帯域で高い減衰特性を発揮する。また、ジャンプアップ式ねじ端子やワンタッチ開閉端子カバーを採用したことで、安全性を確保しながら容易に取り付けられる。
汎用インバーターや産業機器、自動販売機やATMなどの商業機器、医療機器といった用途での需要が見込まれる。
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