ニュース
車載制御およびセキュリティ向けFPGA:ラティスセミコンダクター MachXO3LF、MachXO3D
ラティスセミコンダクターは、車載制御アプリケーション向けFPGA「MachXO3LF」およびシステムセキュリティ向けFPGA「MachXO3D」を発表した。両製品ともに、車載用途に向けて−40〜+125℃の拡張動作温度範囲に対応している。
ラティスセミコンダクターは2020年9月、車載制御アプリケーション向けFPGA「MachXO3LF」と、システムセキュリティ向けFPGA「MachXO3D」を発表した。
両製品は、車載用途に向けて−40〜+125℃の拡張動作温度範囲に対応。また、セキュリティ面では、ハードウェアRoot of Trust(RoT)やプラットフォームファームウェアレジリエンス(PFR)、デュアルブートなどに対応した。先進運転支援システム、インフォテインメント、モーター制御、5G(第5世代移動通信)通信インフラ、産業用ロボットオートメーションシステムなどでの用途が見込まれる。
フラッシュメモリ搭載によるインスタントオン
両製品ともにオンチップのフラッシュメモリを搭載しており、単体で確実にプラットフォームを起動するインスタントオンを実行できる。デフォルトのプルダウンにより起動グリッチを最小限に抑え、スルーレート制御や駆動電流調整、ヒステリシス制御により信号の整合性を保てる。
単一3.3Vもしくは電源1.2Vで動作し、同社FPGA向けのGUIベースのFPGA設計および検証環境ツール「Lattice Diamond」によりサポートされている。
MachXO3DはMachXO3LFをベースとしたもので、ファームウェアへの不正なアクセスからのデバイスの保護や検出、復元が可能なハードウェアセキュリティエンジンを搭載している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- RISC-V SoC FPGA向け開発キット
Microchip Technologyは、RISC-Vを採用した同社のSoC FPGA「PolarFire」向けの「Icicle開発キット」を発表した。リアルタイムOSやデバッガ、セキュリティソリューションなどのRISC-Vエコシステム製品ネットワークを評価できる。 - 20nmプロセスの航空宇宙分野向けFPGA
ザイリンクスは、20nmプロセスを用いた航空宇宙分野向けのFPGA「Kintex UltraScale XQRKU060(以下、XQRKU060)」を発表した。衛星および宇宙アプリケーション向けに設計されており、放射能耐性に優れ、高スループットで広帯域幅の通信を可能とする。 - CXLをサポートする、10nmプロセスのFPGA
インテルは、同社の10nmプロセス技術をベースにしたFPGAファミリー「Agilex」の出荷を開始した。既存のFPGA「Stratix 10」に比べ、性能を最大40%向上、消費電力を最大40%削減できる。 - 非接触型スマートサービス向けセキュアIC
NXPセミコンダクターズは、非接触型スマートサービス向けの「MIFARE DESFire EV3 IC」を発表した。動作距離の延長や、トランザクション速度の向上により、駐車場での決済やオフィスの入退出用途に、高速で安全な非接触型システムを提供する。 - AEC-Q100グレード1のセキュア認証用IC
Maxim Integrated Productsは、DeepCover車載グレードセキュア認証用IC「DS28C40」を発表した。同社は、車載システム用AEC-Q100規格のグレード1性能を満たす「唯一の認証用IC」としている。 - CC EAL 6+準拠のセキュリティコントローラー
インフィニオン テクノロジーズは、デバイスのセキュリティを強化するセキュリティコントローラー「OPTIGA Trust M」を発表した。国際規格CC EAL 6+に準拠し、非対称暗号のセキュリティを提供する。