産業オートメーション向けトランシーバー:マキシム MAX33012E、MAX33072E
Maxim Integrated Productsは、産業オートメーション用途向けのCANバストランシーバー「MAX33012E」とRS-485半2重トランシーバー「MAX33072E」を発表した。資産管理システムや通信フィールドバスモジュールなどでの用途が見込まれる。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2020年9月、産業オートメーション用途向けのコントローラーエリアネットワーク(CAN)バストランシーバー「MAX33012E」と、RS-485半2重トランシーバー「MAX33072E」を発表した。1000個以上購入時の単価は、MAX33012Eが2.29米ドル、MAX33072Eが2.04米ドル。評価キットも提供しており、単価は各99米ドルとなる。
フォルト検出、レポート機能を搭載
MAX33012Eは、過電圧や過電流、伝送障害のフォルト検出やフォルトコードのレポート機能を搭載。これらの機能を搭載していないCANソリューションと比較して、より迅速にネットワークの復旧が可能となる。また、±45kVの静電放電フォルト保護ができる。
MAX33072Eは、広い範囲のノードを接続する機能を備えており、グランド電位差の大きいノード間の接続を可能とする。コモンモード範囲は±40Vで、双方向通信用としてドライバとレシーバーの両方に組み込まれている。電気的ノイズが大きい環境下でも産業用システムの接続や通信ができる。
両製品は、工場内でのネットワークにおける産業用システムのアップタイム向上を目的として開発された。資産管理システムや通信フィールドバスモジュールなどでの用途が見込まれる。
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