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USBシステム向けPDソフトウェアフレームワーク:マイクロチップ PDソフトウェアフレームワーク
マイクロチップ・テクノロジーは、USBシステム向けのPower Deliveryソフトウェアフレームワークを発表した。オープンソースのPDコードベースと包括的なプログラミング環境を提供する。
マイクロチップ・テクノロジーは2021年4月、USBシステム向けのPower Delivery(PD)ソフトウェアフレームワーク(PSF)を発表した。オープンソースのPDコードベースと包括的なプログラミング環境を提供する。
ユーザーはUSBシステムに適したソリューションを同社のSmartHub、マイクロコントローラー(MCU)、スタンドアロンPDソリューションから選択し、PDコードを変更することにより、短期間、低コストで差別化されたUSBシステムを開発できる。
オープンソースのソフトウェアを無償提供
また、同社のスタンドアロンPDコントローラー「UPD301B」「UPD301C」などを使うと、ソフトウェアとハードウェア両方のフレームワークを活用してPD機能を実装できる。オープンアプローチを採用し、既存の組み込みアプリケーションにUSB-C PDポートを追加できるほか、未使用のピンやCPUメモリを他のシステム機能に割り当てられる。
同社のSAMまたはPIC MCU、dsPIC DSCに対応し、PDトランシーバー「UPD350」や独自のシステムコードを使うことで、同社のMCUインフラストラクチャにPDを実装できる。
同PSFは、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能だ。「SAMD20 MCU」と「UPD350 PD PHY」を実装した「PSF評価用ボード(PSF EVB)」の提供と、UPD301Cの受注も開始している。
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