ニュース
車載用途向けのMEMS加速度センサー:STマイクロ AIS2IH
STマイクロエレクトロニクスは、車載用途向けの3軸リニアMEMS加速度センサー「AIS2IH」を発表した。動作温度範囲は−40〜+115℃で、1つの高性能モードと4つの低消費電力モードを搭載している。
STマイクロエレクトロニクスは2021年4月、車載用途向けの3軸リニアMEMS加速度センサー「AIS2IH」を発表した。既にサンプル出荷を開始していて、単価は1000個購入時で約1.5米ドルだ。
動作温度範囲は−40〜+115℃で、1つの高性能モード(HPM)と4つの低消費電力モード(LPM)を搭載する。HPMでの標準的なノイズ密度は90μg/√Hz。オンザフライでモードを切り替えられるため、用途ごとの要件に応じて分解能や消費電力を最適化できる。
最大測定範囲を±2g、±4g、±8g、±16gから選択可
1.6Hz〜1.6kHzの出力データレートで加速度を測定可能で、最大測定範囲は±2g、±4g、±8g、±16gから選択できる。1.6Hz、3Vにおける動作電流はHPM時で110μA、LPM時で0.67μA。32レベルFIFOやモーション検知、アクティビティ検知機能も備えている。
車載用電子部品規格の「AEC-Q100」に準拠し、パッケージは、2×2mmのウェッタブルフランクLGAパッケージを採用した。
盗難防止やテレマティクス、インフォテインメントといったセーフティ用途以外の車載アプリケーションに加え、ペースメーカーなどの医療用途や産業用IoT(IIoT)などにも適している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 電力変換回路向けの高精度、広帯域オペアンプ
STマイクロエレクトロニクスは、電力変換回路および光学センサーでの信号処理や電流測定向けに、22MHzのゲイン帯域幅と11V/μ秒のスルーレートを有するオペアンプ「TSV7722」を発表した。 - 構造ヘルスモニタリング向け加速度センサー
セイコーエプソンは、高性能3軸加速度センサーの新製品「M-A552」を発表した。CANとRS-422に対応し、低ノイズ性能および耐久性、耐環境性に優れることから、橋やトンネルなどの構造ヘルスモニタリング、地震観測などに活用できる。 - 触覚フィードバック用ピエゾアクチュエーター
TDKは、触覚フィードバック用PowerHapピエゾアクチュエータシリーズから、小型の「0904H014V060」「1204H018V060」を発売した。アクチュエーターの特性に加え、逆圧電効果を用いたセンシング機能を備える。 - CAN FD Class3対応のコモンモードチョークコイル
村田製作所は、次世代車載ネットワーク規格CAN FD対応の巻線コモンモードチョークコイル「DLW32SH101XF2」を発表した。IEC62228-3でCAN FD用CMCCに求められる、DCMR Class3に適合している。 - 動作電流を5μAに低減したアナログコンパレーター
STマイクロエレクトロニクスは2016年11月、デュアル/クアッド型の16V CMOSアナログコンパレーターを発表した。コンパレーター当たりの標準動作電流を5μAに低減しているという。