効率95%以上の多相AI電源チップセット:マキシム MAX16602、MAX20790
Maxim Integrated Productsは、高性能でハイパワーのAIシステム向けとして、AIコア用デュアル出力電圧レギュレータチップセット「MAX16602」とスマートパワーステージIC「MAX20790」を発表した。発熱と電力損失を抑え、エッジAIやデータセンターに適する。
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は2021年8月、高性能でハイパワーのAIシステム向けとして、AIコア用デュアル出力電圧レギュレータチップセット「MAX16602」とスマートパワーステージIC「MAX20790」を発表した。発熱と電力損失を抑え、エッジAIやデータセンターにおけるクラウドコンピューティングの構築に適する。
競合品と比べて出力容量を40%削減
MAX16602は、AIコア用のデュアル出力電圧レギュレーターチップセット。MAX20790は、電流および温度センサーを内蔵したスマートパワーステージICだ。
AIシステムに両製品を実装すると、従来より発熱が抑えられる。結合インダクターとモノリシック集積デュアルサイド冷却パワーステージICにより、スイッチング周波数は50%低下し、出力電圧1.8V、200Aの負荷条件で95%以上の効率を示す。競合品と比べて効率が1%高く、16%の浪費電力削減が期待できる。
また、出力容量は競合品より40%低く、部品数とBOMコスト、全体のサイズを削減できる。MAX16602は、7×7mmの56ピンQFNパッケージ、MAX20790は3.25×7.4mmの12ピンFC2QFNパッケージで提供する。
熱設計電流は代表値で60〜800Aまたはそれ以上で、出力電流要件に応じて、2相から16相まで拡張できる。厚みは4mm以下で、PCIeやOAMなどのフォームファクタに対応し、GPU、FPGA、ASICなどのAIハードウェアアクセラレーターに給電できる。
MAX16602、MAX20790のサンプルおよび製品は、同社のWebサイトまたは正規販売代理店から提供する。両製品の評価キット「MAX16602CL8EVKIT#」も用意している。
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