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スペクトラムアナライザーの周辺機器や校正スペクトラムアナライザーの基礎知識(3)(3/4 ページ)

連載最終回は、スペクトラムアナライザーの周辺機器や利用事例、校正について解説する。

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無線LANの干渉測定

 無線LANが使われている2.4GHz帯は電子レンジやほかの電波を発する無線通信にも使われており、電波が干渉して通信障害が発生することがある。この原因を探査するためや通信機が干渉を防ぐ制御動作をしているかを確認するために、スペクトラムアナライザーが使われている。2.4GHz帯の通信の利用は拡大しているため、電波干渉の観測の重要度は増している。


図9:2.4GHz帯無線LANの電波障害

デジタル回路基板のノイズ評価

 デジタル回路には多くの周波数成分を含んだパルス信号が使われているため、デジタル回路基板からさまざまな周波数成分の放射ノイズが発生している。ノイズ対策を行うにはノイズ発生源を知って対策を行うことになる。スペクトラムアナライザーに近磁界プローブや近電界プローブを接続してデジタル回路基板から発生している放射ノイズを観測してノイズ源を特定する。


図10:近磁界プローブによるデジタル回路基板のノイズ観測

スイッチング電源の伝導ノイズ測定

 パワー半導体をスイッチ動作させるスイッチング電源から、伝導性の高周波ノイズが一次側の配線を介して漏れ出してくる。このノイズが規格に定められた値以下であることを確認するためにスペクトラムアナライザーが使われる。


図11:スイッチング電源の雑音端子電圧測定(JEITA規格 RC-9131D)[クリックで拡大]

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