SNSで依頼されたプラズマTV修理のリモート支援:Wired, Weird(1/3 ページ)
見ず知らずの方からSNS経由でメーカーサポートが終了したプラズマテレビの修理支援を求められた。どうも不具合現象から電源不良のようだったので、引き受けることにした。
SNSで全く知らない人からいきなりメッセージが送られてきた。
電気は得意ではないのですが、他のサイトで拝見させていただき大変興味がございます。
どうやら本連載の『電源修理のコツ』を読んだ方らしい。訳がありそうなので詳しく話を聞いてみた。
気に入っている55インチのプラズマテレビの電源が入らなくなりました。メーカー修理の対応も終わっており、何とか生き返らせたいと思っていろいろな情報を探しております。もしよろしければヒントなどをいただけますとうれしいです。
ということだった。テレビの修理の経験は少ないが、現象からすると電源回路に不良があることとが分かったので修理を支援することにした。
依頼者からテレビのメーカーと型名を教えてもらったが、サイトで検索しても電源部の写真は見つからなかった。依頼者へ電源部の写真を依頼した。このテレビは本体が60kgを超える大型のテレビだった。数人でテレビを横にし、カバーを開けたところをスマホで撮影したようだ。
テレビ背面の電源部の写真を送ってもらった。図1に示す。
図1は左右に類似の電源があるのが、これはオーディオ用の電源だろう。テレビの裏側を開けてみた読者は少ないと思うが、このテレビはかなり有名なテレビだった。
図1の左右の下側にファンがあるが大量の綿ぼこりを吸い込んでおり、テレビの内部温度がかなり上がったと思われた。電源部の構成から制御系の電源は中央にあると思われたので、赤四角で示した中央部を拡大した写真を再度送ってもらった。図2に示す。
図2で赤く囲った通り、電源制御ICと思われるものが3カ所あった。
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