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低電力ウェアラブル向け生体インピーダンスAFE:アナログ・デバイセズ MAX30009
アナログ・デバイセズは、高精度のバイタルサイン測定に適した生体インピーダンスAFE「MAX30009」を発表した。ウェルネス向けウェアラブル機器や医療パッチなど、バッテリー駆動の小型ウェアラブル機器に適する。
アナログ・デバイセズは2022年3月、高精度のバイタルサイン測定に適した、生体インピーダンスAFE(アナログフロントエンド)「MAX30009」を発表した。ウェルネス向けウェアラブル機器や医療パッチなど、バッテリー駆動の小型ウェアラブル機器に適する。既に量産中で、1000個購入時の単価は5.26米ドル。
競合品比30%小型で、62%低消費電力
生体インピーダンスの受信チャンネルにESD(静電気放電)保護やEMI(電磁干渉)フィルター、A-Dコンバーターなどを、送信チャンネルに正弦波電流発生器、入出力マルチプレクサなどを集積する。これにより、競合製品に比べて30%小型化し、患者が快適に測定機器を装着できるようになる。
消費電力を競合製品比62%削減しており、身体に装着するパッチやバイタルサインモニターの測定期間を延長できる。
IおよびQの同時測定、2電極および4電極構成が可能で、サンプリングレートは最小16サンプル/秒、最大4000サンプル/秒、周波数範囲は最小16Hz、最大891KHz。2.028×2.028mmの25ピンウエハーレベルパッケージ(WLP)で提供し、−40〜+85℃の温度範囲で動作する。
ガルバニック皮膚反応や皮膚電気活動、呼吸数、体組成、体液分析、生体インピーダンス分光法、インピーダンス心電図、容積脈波記録法といった各種医療用生体インピーダンス測定に対応する。
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