Intel Agilex搭載のFPGAアクセラレーター:Bittware IA-860m、IA-440i、IA-640i
Bittwareは、IntelのFPGA「Agilex」を搭載し、PCIe 5.0とCXLに対応したFPGAアクセラレーター「IA-860m」「IA-440i」「IA-640i」を発表した。高性能コンピューティング、ストレージなどへの利用を見込む。
Bittwareは2022年8月、IntelのFPGA「Agilex」を搭載し、PCIe 5.0とCXL(Compute Express Link)に対応したFPGAアクセラレーター「IA-860m」「IA-440i」「IA-640i」を発表した。高性能コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、センサー処理アプリケーションへの利用を見込む。
16レーンのPCIe 5.0とCXLをサポート
新製品は、16レーンのPCIe 5.0またはオプションでCXLに対応し、CPUとワークロードアクセラレーター間の高速かつ低レイテンシのインタフェースを提供する。
IA-860mは、早期アクセスプログラムの対象となる「Agilex M」シリーズを搭載。最大32Gバイト、1Tバイト/秒の広帯域HBM2eメモリとDDR5を活用し、スループットとメモリを重視するアプリケーションを開発できる。サイズは111.15×266.7mmとなる。
IA-440iとIA-640iは、大きさ68.75×167.50mmで、「Agilex I」シリーズを搭載する。最大400Gの帯域を提供し、高性能なプロセッサインタフェースを必要とするアプリケーションに適する。
IA-440iとIA-640iの早期アクセスユニットは2022年10〜12月、量産ユニットは2023年1〜3月の販売開始を予定。また、IA-860mの早期アクセスユニットは同年4〜6月、量産ユニットは同年10〜12月の販売を予定している。
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