ニュース
三相交流入力の整流回路用ダイオードモジュール:新電元工業 MG038シリーズ
新電元工業は、三相交流入力の整流回路向けダイオードモジュール「MG038」シリーズに、1600V耐圧の「MG038C」「MG038D」を追加した。400V入力機器に対応し、産業用ロボットシステムなどのコンバーター回路に適する。
新電元工業は2022年10月、三相交流入力の整流回路向けダイオードモジュール「MG038」シリーズを拡充し、1600V耐圧の「MG038C」「MG038D」を発表した。中国や欧州などで使用する400V入力機器に対応し、産業用ロボットシステムの商用入力部や汎用インバーターのコンバーター回路に適する。
1600V耐圧チップを採用
MG038C、MG038Dは、独自開発の1600V耐圧チップを採用し、海外の交流400V入力へのニーズに対応する。IFSM(せん頭サージ順電流)は、MG038Cが2000A、MG038Dが1600Aで、高破壊耐量特性も備える。VF(順方向電圧)は1.05Vだ。
機器の小型化に有利な、高さ17mmの低背パッケージを採用し、端子や取り付けピッチは既存製品との置き換えに配慮した設計となっている。また、セラミック基板によって、絶縁性と放熱性にも優れる。安全規格UL1557の認証を取得済みだ。
同社はこれまで、800V耐圧ダイオードモジュールの開発と販売を手掛けてきた。今回、1600V耐圧品を加えたことで、成長を続ける産業用ロボット市場での活用を見込む。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- オートバースト機能搭載の擬似共振電源用制御IC
新電元工業は、待機電力削減機能を備えた擬似共振電源用制御IC「MS1007SH」を発表した。待機電力を従来品比約38%削減し、軽負荷時の効率を24%改善している。白物家電や産業機器向け電源の省エネ対策に適する。 - 待機電力を約25%削減、LLC電流共振用制御IC
新電元工業は、LLC電流共振用制御IC「MCZ5216ST」を発表した。Xコンデンサー放電機能を内蔵しており、待機時の消費電力を約25%削減できる。また、アクティブスタンバイ機能を搭載し、これまで必要だった補助電源が削減可能になった。 - 高電圧起動回路を内蔵したPFC昇圧コンバーター
STマイクロエレクトロニクスは、高電圧スタートアップ回路を内蔵したPFCブーストコンバーター「L4985A/B」「L4986A/B」を発表した。THDを最小化する独自の乗算エミュレーターや専用回路を搭載する。 - +175℃動作で低伝導損失の超高速ダイオード
ビシェイ・インターテクノロジーは、高速かつ高温動作のダイオード「FRED Pt Gen 5 600V Ultrafastダイオード」4製品を発表した。優れた伝導損失とスイッチング損失を提供する。既にTO-244パッケージにて提供中だ。 - 降圧型DC-DCコンバーターモジュール
インフィニオン テクノロジーズは、インダクターを搭載した、降圧型DC-DCコンバーターモジュール「TDM3883」「TDM3885」を発表した。小型のため、限られたスペースにモジュールを実装できる。 - 24ビット超高精度逐次比較型A-Dコンバーター
アナログ・デバイセズは、24ビット超高精度逐次比較型A-Dコンバーター「AD4630-24」を発売した。自動試験装置や医療用計測機器、半導体製造向けの高精度製品の設計、評価、市場投入のプロセスを簡略化する。